
三代助丸(碓氷金三朗)作の鏃(やじり)です。
1917年(大正6年)〜2009年(平成21年)
ノミの本場にあって屈指の名工と誉高い、土肥宗蔵系三代目ノミ鍛冶です。
特に大工道具を美術品(工芸刃物)として鍛え上げた功績は高く評価され、通商産業省の卓越技能者、伝統工芸師の資格のほかにも、黄綬褒章(昭和61年)と勳六等瑞褒章(平成4年)も受賞しています。
2009年(平成21年)に、92歳の天寿を全うされ、この鏃(やじり)は二度と手に入らない大変貴重なものです。

桐箱入り < 鏃(やじり)の全長 > 28.2cm


この鏃(やじり)に刻まれている文字は梵字といいます。
梵字とは、古代インドで発祥した文字で、平安時代、日本に伝わりました。一文字ごとに神仏を表し、文字自体に霊力を宿しているとされています。生まれた年の干支毎に決まった梵字が存在しそれらを守護梵字といいます。
この鏃(やじり)に刻まれている梵字は『勢至菩薩』(せいしぼさつ)を表し、午(うま)年の守護梵字です。
智恵の象徴であります勢至菩薩は、智恵の光をもって一切のものを照らし、人々をもろもろの苦難から救い出しこの上ない力を得させると言われています。




