昔ながらの 竹弓、グラスファイバー弓、カーボンファイバー弓などがあります。
竹弓は弓道としての品格に優れ、使ううちに味が出てきますが、手入れなどが必要で怠ると変形や破損がおこることもあるため、上級者や本物志向の方に向いています。
グラス弓・カーボン弓は、耐久性があり変形や破損が少なく、初心者にも扱いやすくなっています。グラス弓は価格もお手頃になっています。
カーボン弓はグラス弓よりは価格が少し高めですが的中に優れ、離れの反動も少ないです。学生さんから上級者の方まで幅広くお使い頂いています。
種類 | 対象者 | |
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竹弓 | 上級者、5段以上、社会人 | 本物志向の方 |
カーボン弓 | 学生、中級者、上級者 | 的中向上を目指す方 |
グラス弓 | 初心者、学生 | 価格をおさえたい方 |
弓の長さは、 並寸と 伸寸(2寸伸)があります。他に4寸伸や3寸詰りなどもあります。
体格によって使い分けるのが一般的です。
矢束(実際に引き込む矢の長さ)が90cm以上だと伸弓を選択するのがおよその目安です。
ただし、グラス・カーボン弓を使用する場合、多少矢束が長くても、並弓でも良いです。
身長 | 矢速 | |
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並寸(221cm) | およそ170cm以下 | およそ90cm以下 |
伸寸(227cm) | およそ170cm以上 | およそ90cm以上 |
(弓の強さの表示)
一般的に並寸では85㎝引いた弓の強さを表示し、伸寸は90㎝引いた弓の強さを表示してあります。
「基本の弓道」より
自分の体力に合った弓を使うことが大切です。
同じ強さの弓二張の肩入れ(右指4本をかけて耳の後ろまで引き込むこと)ができる力の限度の二分の一が適当な強さだと言われています。
たとえば15キロの弓二張(=30キロ)を引いてこれ以上引けないとなると、その半分の15キロが相当だということです。
弓の強さは「強い・弱い」と表現し、「重い・軽い」とは言わないようにしましょう。
グラス弓 | 直心、肥後蘇山、楓、橘、ミヤタ |
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カーボン弓 | 直心Ⅰ・直心Ⅱ・直心Ⅲ、肥後蘇山、橘、粋、凛、真萃 |
どれもいい弓ですが、それぞれ特徴があります。使う方のタイプにより、自分にあった弓を選ぶ参考にしてください。
このワンポイントアドバイスは、あくまでもアドバイスですので、感じ方には個人差が出ますのでご了承ください。
弓の定番 一番人気
直心
全国で一番使われている弓です。
対象者は初心者から上級者まですべての方にお使い頂けます。
グラス・カーボンⅠ~Ⅲまでバリエーションが豊富で、いろいろ選べます。
ただし、離れの反動が少し強いようですので、手の内の弱い方は注意が必要です。
本物志向
肥後蘇山
竹弓に近い本物志向の弓です。
弓の型はしっかりした入木と強い胴が特徴です。
対象者は中級者以上になります。ただし、手の内の未熟な方にはお勧めできません。
低反発
粋
この弓は離れの反動が少ないのが特徴です。
対象者はすべての方にお使い頂けます。特に手の内の弱い方にお勧めです。
ただし、地域によってはネームバリューが弱いところがあります。
低価格
楓
お値段の安い弓です。
対象者は初心者の方です。ただし、並寸のみで伸寸はありません。
弓の強さは15K以下になります。
お手頃価格
橘
お値段はお手頃です。
離れの反動の少ないタイプです。
対象者は、初心者から中級者です。
ネームバリューが弱いところがあります。
伝統を重視!優しい弓
ミヤタ
伝統を重視し良いものを作ろうという姿勢を持ち続け、
高い品質・性能を目指して作られた弓です。
離れの反動が少なく、弓自体が軽い!
初心者、中級者の方にお勧めです。